JAPAN ART MIME SOCIETY
日本アートマイム協会とは?
「日本アートマイム協会」は、芸術創造集団NPO法人シアターコレクティブ(劇場シアターXカイ)内に、2012年8月に創立されました。
本協会は「オーガニックマイム」主宰のJIDAIを中心とする、これまでの日本のパントマイム界の流れとは異なる、ポーランドを発祥とするアートとしてのパントマイムによる団体です。
芸術としての真のパントマイム(アートマイム)はその技術を身につけ、表現していく中で、肉体と精神を何ものでもないものにしていき、翻って全てになっていきます。その過程で行なわれる自身の心と身体との対峙が、生きる力、生きる技術になると信じます。
このマイムを一部の表現者だけでなく、あらゆる人の元に届け、多くの人が自らの心と身体に平和を感じられるようになることを願うものです。
日本アートマイム協会はこのようなアートマイムの普及発展のむならず、様々な分野の身体表現芸術の普及啓発活動を通じて、アーティストの成長を促し、また一般の方の身体表現芸術に対する理解を深めてまいります。
【組織】
■ 会長/ JIDAI(JIDAI ORGANIC MIME 主宰)
■ 副会長/ 児真順子(ニジャウコフスキ主催 Mime Art Theatre所属
マイミスト)
■ 常務理事/上田美佐子(劇場シアターXカイ芸術監督)
大野慶人(大野一雄舞踏研究所長)
藤間玉佐保(藤間流師範)
【設立年月日】
■ 2012年8月20日
【活動の柱】
■ アーティストの成長を助けるための教育・指導
■ アーティストの作品発表機会の確保
■ 社会への身体表現芸術の広報・啓発活動
【アートマイムとは?】
一般的にパントマイムといいますと、エティエンヌ・ドゥクルー、マルセル・マルソーといったフランスを源流とするものや、サイレントコメディーなどの、記号的な身振り手振りによる無言劇、あるいはダンスの一種のように思われていますが、ポーランド演劇界・マイム界を語る際に欠かせないヘンリック・トマシェフスキ(1919〜2001)主宰「ブロツワフ・パントマイム・シアター」のトップスターであったポーランドの人間国宝ステファン・ニジャウコフスキは、内面の身体化を重視した普遍的な芸術としてのパントマイムを創り上げました。
このジェスチャー的ではなく内面を身体化するマイムをアートマイムと定義し、それは日本でよく見られるジェスチャー的マイムの表面的なテクニックだけを模倣したり取り入れたりしたものではなく、また単にセリフを使わない無言劇といったものでもなく、もっと純粋に、人間性にこだわり、人間そのものの存在を一番に考えた、内面が身体であり身体が内面であるマイムこそが、真に表現としてのマイムということです。
そのような純粋なパントマイムでは衣装や音楽、照明の力を借りずとも、演者の肉体と内面・精神だけで成り立つ力を持っており、また、そうでなくてはならないと考えます。
このようなアートマイムの卓抜した身体・肉体表現は、言葉、人種の壁を軽々と超え、人間本来の感情や精神性といったものを増幅して目に見せる力を持ち、それは同時に、このマイムが演技、踊りといった身体表現全てにおける土台かつ、ある種の到達点ということにもなると考えます。
この古くも新しい身体表現はあらゆる芸術分野、哲学、文学、音楽などに大きな影響を与えるにとどまらず、このマイムに触れることによって人間性を見つめ平和を希求する人が増えることが期待されます。
photo: hitomi takano
photo: hidehiro kato
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