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『海と母と子』 (ソロ作品 30分 2012.7)


◉いつもJIDAIさんの作品からは、体の内側からの「本当のエネルギー」を感じるんですが、この間思ったのは、
JIDAIさんのエネルギーって、瞬間瞬間でかなり変わりますよね。
例えば、ピアニッシモがスタッカートでタタンタって続いたと思ったら、次の瞬間からフォルテへの山がゆるやかに始まって、
ゆるゆるしてると思ったら、次の瞬間は火山爆発みたいになっていたり、とかその変化の繊細さ、緻密さ、ダイナミックさは

JIDAIさんならではですね。​

◉JIDAIさんのマイムを見て、びっくりすることに涙が出て止まりませんでした。
何に感動したのか、その説明が非常に難しいのですが、おそらくJIDAIさんのエネルギーのようなものに巻き込まれて、

涙が出て止まらなかったのだと思います。
 ストーリーではありません。
ストーリーのあるものには限界がある、ということを最近よく考えるようになっています。

けれどもストーリーがないものには、それを補う何かが必要で、一般的には、ストーリーのないものを補える力を持っている人は

どの分野でも少ないです。

 たぶん卓抜した技術などが必要なのだと思いますが、卓抜した技術がなくてもなんとなく出来てしまうこともあるので、
それが恐ろしいところです。



 JIDAIさんのマイムを見ていて、真実がどこからやってくるのかということが頭をよぎったりしました。
喜怒哀楽ではないもの、喜怒哀楽からはこぼれおちてしまう感情などそういったものを表現できるのが

もしかしたらマイムなのかもしれないとも思いました。

喜怒哀楽は社会的なコードと密接に関わっているので常識の範囲内に収まりがちですが世の中にはそうでない、本当のことが

いろいろあってもしかしたらマイムの卓抜した肉体表現は、それを増幅して目に見せる機能を持っているのかもしれない

といったことなど。

 最初に涙が出た時は狼狽して、ひっこめようと瞬時に思ってしまったので、その後10分以上は泣かないでいたのですが、
途中で「泣かないでいよう」と思うことが間違いなような気がしてきて、もういいやとおもってダラダラ涙を出しっぱなしに

してみました。そしたら逆に心が冷静になってきて、ああ今泣いている理由の半分くらいは、「JIDAIさんに会えてよかったなあ」

ということかもしれないな、とも思ったりしました。

 

『闇』 (ソロ作品 20分 2011.6)

◉とにかく、本当に素敵なものを見せて頂きました。
今あの演技を見れて良かった。おばぁちゃんになってからじゃなくて良かった(笑)
マイムの演技って普通は、演者の動きをみて、何をやってるのか考え想像して、理解してからその内容を楽しむものだと

思ってました。
JIDAIさんのは変な感じ。何をやっててその人がどういう気持ちなのか、小説みたいに自然に入ってきて、全く考えなかった。

未だに何がそんなに綺麗で好きなのか説明出来ないけど、凄くショックで、しばらく動けなかったです。



人間ってこんなファンタジーみたいなことが出来ちゃうんだって衝撃。(体の動き的な意味で)
本当に衝撃的でした。素敵な時間をどうも有難う御座いました。


◉毎回思うのですが、今回はどんな動きなんだろう。。。すごく楽しみで、そして、実際指の先、髪の毛まで別の生き物であるかのように緻密に動いてる!と惚れ惚れと見ていると結局見るのは、体の動きを超えたJIDAIさんのエネルギーです。
波動というか。
まわりもその波動に巻き込まれています。
エネルギーの波動は心に届きます。
そのエネルギーは、体の動きが緻密でしっかりしているからこそ、その周辺に宿ってくる種類のものなんですよね。。。
私はパントマイムというより、JIDAIさんの作品が好きです。
美しい作品と出会えた、いい夜になりました。

 


◉JIDAIさんが出てきた瞬間から思考停止しました。本当に見に行ってよかったです!
凄く刺激的でした。ドキドキして、舞台にいっきに引き込まれました。
芸術性が高いと思いました。バレエみたいな要素もあり、芝居を見てるようでもあり、まるで舞台セットがそこに見えるようでした。凄いな、素晴らしいなと思います。良いもの見たなぁって感じです。
言語がない分、感覚で受け取れました。なので、私も、うまく言葉では表現できないのですが、凄く感動しました。途中ちょっと涙が出たりして…。
また、ぜひ見に行きたいです。


◉JIDAIさん、あの「鬼気迫る」パフォーマンスは、ただただすごかったです。
タイトルからして決してお気楽なものではないだろうという予感はありましたが、圧巻でした。
人間の持つ負の部分、そしてそれは誰にでもあるもの、平和な時代、平安な心の状態では気付かないもの、でもふっとした瞬間に浮上してくる「闇の」部分。「それ」を知っているかいないか。
平和ボケの日本。極限状況を知っている人間達が皆高齢化して、戦争の記憶は風化の一途をたどっていますが、原発事故をはじめ危機に面してでてくる人間のエゴなど、様々なことを思い起こさせてくれた貴重な時間でした。ありがとうございました。

『私の中の私と私の外の私』(アンサンブル作品 30分 2012.9) 

出演 芦田/阿部/石崎/伊藤/小松/寧呂/ユースケ/与儀/Bijuree(50音順))

◉パントマイムは演劇(芝居?)の原形であり、最終形なんだなぁ、、。

と素人ながらそんなことを思いながら観させていただいてました^^

夢の中にいるのかな?というような独特の世界観とエネルギーで、ストーリーや設定を飛び越えた何か。
言葉に出来ない何かが自分の中に入ってきたのか、あるいは自分が入っていったのか。。



帰り道、脳がぼわーん。。としている感覚がしました。とても久しぶりの懐かしい「感覚」。前は何の時に感じた感覚なのかな?

思い出せないけど、とても解放感のある気分の良くなる感じ。

これも一種の癒し。ヒーリングといえますね^^

今日は本当にステキな体験をさせていただきました!ありがとうございました。

photo:Artur Oleszczuk

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