Body,Mind
& Spirit
エモーショナル・ボディワーク
『エモーショナル・ボディワーク』
・心と身体を一致させた、豊かな表現力
・見せかけではない、心に届く「身体演技力」
・自己(感情)の解放
・心と身体のエネルギー活性化
こんな言葉を聞いたことがありませんか?
「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ。」
身体や呼吸の状態がまず先にあり、それが心を通って
自分の感情として認識しているということです。
この原理を用いたものが『エモーショナル・ボディワーク』です。
エモーショナル・ボディワークは、
「感情の変化には、身体の変化が必ず伴う」
という考え方から、身体から感情を生み出すワークとして舞台表現者(マイム、役者、ダンサー、舞踊家など)のために考案されたものです。
ここでしか学ぶことの出来ない、他に類を見ない画期的なものです。
プロの役者、オペラ歌手からも、
「こんな方法があったのか!」
という驚きとともに大変感謝されています。
このワークを続けていくと、
自分を見失うことがなくなる。
観客を惹き込む空気感をつくることができる。
自分の感情表現を信頼できるようになる。
繊細な表現から、強大な表現まで可能になる。
今までの自分には無かったような感情まで、創り出すことができる。
存在感が大きくなる。
「離見の見」(世阿弥)
感情表現のエネルギーの大きさとは、決して大袈裟にすることでも、思いを強く持つことでもありません。
あなたの心が空間におよんでいるかどうかです。
(大声と届く声の違いのようなものだと思って下さい。)
そのために必要なことは、感情に飲み込まれるのではなく、自分の感情を、その最中に客観的に体験することです。
それは、言い換えれば、
脳の自分(客観視)と、身体の自分(感情)
を味わうことでもあります。
これが、世阿弥のいう「離見の見」であり、だからこそ存在感が増し、観客を惹き込めるのです。
スタニスラフスキー
彼は当初、
「泣かなくてはいけない場面では,自分が悲しくて泣いた時のことを思い出してみよう」
と、この演技術をエモーショナル・メモリーと呼び、推奨したけれど、
このやり方は、
稽古場では役に立つけれど、実際の舞台で行なうことの間違い に気がついたそうです。
そこで、彼が採用したのはフィジカル・メモリーという方法。
(身体的な動作が、それに付随した記憶を刺激することに着目した方法)
「エモーショナル・ボディワーク」と非常に近い考え方と思われます。
但し、「エモーショナル・ボディワーク」で重要なことは、単に演者の感情表出ということではなく、
いかに空間を感情で満たすか? にあります。
このワークの最中は、
空気の質感が変化します。
自分という存在を限りなく深いところから感じます。
目にするもの、耳にするもの、手に触れるもの、全てが初めての経験のように感じられます。
「エモーショナル・ボディワーク」は、抽象的・オカルト的なものではなく、呼吸に基づいた非常に具体的な方法を持っており、一般的には天性の才能に任されてしまう境地に、誰もが到達でき得ると誘える、唯一無二の方法です。
(日本感情心理学会 第24回年次大会にて、「エモーショナル・ボディワーク」の大会企画特別講演&ワークを依頼されています。)